インバウンドということで、東京にも高級ホテルが増えました。
老舗のホテルのリニューアルオープンも話題です。
一方、日本では接客業、サービス業というように、ファミレスも高級フレンチも同じように丁寧な接客を望みます。
コンビニの店員に土下座を強要する人もいます。ガムひとつでもお客様は神様だという意識が染み付いているのかもしれません。
海外ではこうはいきません。愛想がないのが当たり前です。愛想が良い方が疑ってしまいます。
日本はお値段以上の何かがウリです。それを判ってもらえるようにしなければなりません。
日本のホテルの場合、超高級ホテルの従業員も、低価格のホテルの従業員も、サービスの質は変わりません。もちろんホテル自体のサービスや施設の素晴らしさなどは違っても、人は同じようなおもてなしの心でお客様と接してくれます。それができなかったらクレームがくるでしょう。
また、普通の会社でもお見送りをします。人と別れるときは、相手の姿が見えなくなるまで頭を下げたり、手を降ったりする。これは日本人にとって当たり前の行為です。
けれど、海外の人にはこれは驚くような行為であり、喜びでもあります。
今はSNSで人々が情報を流す時代です。
観光客のひとりひとりが日本の高いホスピタリティに触れて感激してもらえば、その感動を世界中に発信してくれます。
おもてなしというのは、パンフレットにしにくいものですが、接してくれた人には必ず伝わるものです。
高級な旅館やホテルだけではなく、日本のどこに行っても素晴らしいおもてなしの心があるということを判ってもらえばいいのです。
費用がないとか資金がないと考える前に、日本人の良さを見直してみるのもいいかもしれません。